この度、「富士山のふもとで空き家リフォーム体験会」の2回目が開催されました。
このプロジェクトは富士市のシティプロモーション課移住定住推進室と住宅政策課が主催したものです。
今回は、移住歴19年の山口さんと共に、移住歴6年のライター秋山が先輩移住者として同行し、取材をしてきました。

体験会に参加した皆さんと、体験会の協力者(日の出企画、入月コーポレーション)、市の担当者

「空き家リフォーム体験会」とは

好評だった1回目の壁塗りに続き、2回目の今回は、庭のある空き家で壁紙貼り体験をしました。
リフォームは、元の家の原型をとどめつつ、部分的に設備を整えたり、壁紙やフロアを張り替えたりすることでコストを押さえ、居住者の好みの家に仕上げることができます。富士市の空き家には庭付きが多いので、家だけでなく外構もゆっくりと自分好みに手掛ける楽しみがありそうです。
今回は庭にピザ窯のある空き家ということで、参加者に楽しいサプライズもありました。さて、どんなサプライズだったのでしょうか?

富士山に会える道の駅「富士川楽座」にて顔合わせ

集合場所は、東名高速道路富士川SAからも一般道からもアクセスできる道の駅「富士川楽座」。富士市の特産品が集まる観光スポットです。4階の展望ラウンジでは、ほんのり雪化粧を被った富士山がお出迎えしてくれました。この日は初秋を思わせるような暖かい陽気で、庭付きの空き家でリフォームするには絶好の天気となりました。
市職員から富士市の紹介を聞き、記念写真を撮影した後は、大型タクシーに乗っていよいよ空き家へ移動します。

市職員が、富士市の概要を紹介

体験会の舞台は、庭付きでリフォームされた空き家

「富士川楽座」から20分ほどで、リフォーム体験する空き家に到着しました。
築40年とは思えないほどの綺麗な建物で、玄関からお邪魔して、まず目を引いたのが古民家ならではの縁側です。
壁に施された漆喰や、仕切り扉として使われる障子戸がモダンにリフォームされていて参加者から感動のため息が漏れます。その素敵なお部屋を拝見しながら、DIY・リフォームアドバイザーでもある家主の入月さんの説明を聞きました。

体験会の協力者(左・中:入月コーポレーション)(右:日の出企画)
和室の襖(ふすま)に貼った壁紙を案内する入月さん

1階のリビング、和室、キッチンと様々な手法と工夫でリフォームされた部屋を一通り見せてもらい、和室の窓から庭を見ると、そこでサプライズが待っていました。ピザ窯で焼きいもを作り、壁紙貼り作業後に、焼き立てを食べようというお楽しみが用意されていました。

お洒落な輸入壁紙を貼る体験

いよいよ今回の壁紙貼り体験の場となる2階へ移動します。
家主の入月さんが実際に過ごしていた、子供部屋(約6畳)の壁一面を使い、壁紙貼りにチャレンジ。
今回使用した壁紙は「フリース壁紙」というものです。輸入壁紙は種類が豊富で、お洒落でデザイン性の高いものが多くあるそうです。壁紙の内側に不織布が張り付けられているため、でんぷん糊が壁紙側に吸収され、壁側に跡が残ることなくきれいに剥がせます。何度でも貼って剥がせるので初心者や女性でも手軽に作業ができるそうです。

体験会は、大きな鳥の柄が目を引く壁紙を使用
でんぷん糊

壁紙貼りの手順の説明を受けて、いよいよ実践にうつります。
参加者は初め不安そうに作業されていましたが、ご夫婦で声を掛け合いながら、楽しそうに作業していて、こちらまで幸せな気持ちになりました。
1時間半ほどで壁一面への壁紙貼りが完成。皆で力を合わせ、始終和やかな雰囲気でした。

体験会の合間には、日の出企画の山田さんへの移住相談タイムも

焼き立てほやほやの焼き芋を食べながら交流

作業後はピザ窯から熱々の焼き芋を取り出して、お茶と一緒にいただきました。
焼いもと一緒にお庭時間の魅力もしっかり味わいつつ、輪になって談笑しながら感想を発表しあいました。
「壁紙を貼るのが楽しかった。」「実際に経験できて良かった。」「建て替えたり、リノベーションしたりしなくても、壁紙をかえるだけで印象がかわる。」など、他にも沢山の感想を話してくれました。

ライター秋山(右)も先輩移住者として、参加者の方に富士市の魅力をお話しました

今回、取材させていただいた空き家は既に契約が決まっていて、この体験の翌日から耐震工事が始まりました。
家主の入月さんは、長年お世話になった家とお別れする切なさもあるけれど、住む人によってどんな風に変わるのか、楽しみが大きいと話してくれました。
古いものを生かしながら、新しいものを取り入れる事は、今の時代に最も大切ともされるサステナブルな取り組みの一つでもあります。参加者の様子を見ていて、暮らしの土台になる家を、住む人が少しずつ作り上げていく素敵な暮らしを想像することができました。

参加者の方へのお土産は、お米と富士市の朝採れ野菜

移住に興味のある方、富士市の魅力を体感してみませんか?

今回取材させてもらって感じたことは、こんなに盛りだくさんの経験を詰め込んだ楽しいイベントがあるならば、私も移住前に体験したかった!です。
「移住したい」「興味はあるけれど不安がある」そんな方も、体験と情報収集が一度にできるので、不安解消の糸口になるかもしれません。
 今回のようなイベントの情報は、富士市移住ポータルサイトから見ることができます。参加者のかゆいところに手が届くようパワーアップしていくそうなので、次回の開催もとても楽しみです。

この記事を書いた人

秋山(富士このみスタイル ライター)

出身は広島ですが、愛知県から富士市に移住して令和5年で6年目になります。
5年前にマイホームを建て、庭でBBQをするなどして、週末の家族時間を楽しんでいます!

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