「最近、“ワークシェア”って聞くけど、なんだろう?」「どんな仕事なら仕事依頼できるのか?」と考えている事業者の皆様!

この記事では、事業者側の視点に立ち、「このみ会(富士このみスタイル推進協議会)」のワークシェアの仕事依頼について、過去に仕事依頼した事業者さんのインタビューを交えてお伝えします。

「このみ会」ってなに?

移住者に多い子育て世代や働く世代の女性たちと共に取り組む移住定住応援企画「富士このみスタイル」。令和4年4月、移住者と市民が中心となり、市と一緒に「富士このみスタイル」を盛り上げ、ワークシェアを実践する団体として「このみ会(富士このみスタイル推進協議会)」が発足しました。

現在約40人のワーカーさんが登録(令和5年6月現在)し、ワークシェアを通して、ご自身のスキルアップや、仲間づくりをしています。
また、仕事依頼をする事業者の皆さんにとっては、地域に暮らす女性の感性を業務改善につなげるほか、女性がより活躍できる社会を共につくる活動となっています。

ワークシェアってなに?

一つの仕事を複数人で分け合う柔軟な働き方のことです。
令和4年度は27件の仕事依頼がありました。
※仕事依頼から納品までの流れや、これまでに受注した仕事のジャンルについては令和4年度ワークシェア実績リーフレットをご参考ください。

        

      

【事業者へのインタビュー】

インタビューしたのは、ヤザキ工業株式会社 メディカル事業部の宮尾さんです。
このみ会に依頼した理由や感想をお伺いしました。

左側:移住定住推進室職員 右側:ヤザキ工業メディカル事業部 宮尾さん

このみ会に仕事を依頼した理由は?

元々、ヤザキ工業は金型を設計・製造・修理する会社ですが、今後の自動車業界を見据えた上でもう一つの事業の柱とする為、メディカル事業部を設立しました。
困っている人の為に自社で商品を開発しようとなったとき、社員の中で『真夏の赤ちゃんが心配』という声があり、airseat(以下エアーシート)の開発を進めることになりました。

エアーシートは子育て世代の方がターゲットです。商品に市民の皆さんの意見を反映させるため、どうやったら市内在住のママさんとつながり、生の声を集めるための「モニタリング」ができるのかと考えたとき、その手法がわからず悩んでいました。

そんな時に、結婚・子育て世代の移住者の方を中心とした「このみ会」という団体があると知り、興味を持ちました。
調べてみると、このみ会のワーカー登録者は、結婚や移住のタイミングにお仕事を辞めている方がいて、何かしらのスキルを持ち合わせている方が多いと知りました。また、登録者のほとんどが移住者なので、外からの意見も取り入れることができるのではないかと期待し、仕事を依頼することにしました。

        

仕事の依頼内容は?

漠然と、「エアーシートのモニタリングをしたい」と考えていたのですが、我が社にとって初めてのモニタリングでしたので、正直何から手をつけて良いかわかりませんでした。
しかし、このみ会事務局と打ち合わせを重ねる中で、私たちが依頼したいことと、ワーカーさんの持ち合わせるスキルを上手くマッチングさせながら、仕事の依頼内容を整理してもらうことができました。

そして結果として
モニタリングの参加者集め
・モニタリング製品の受け渡しと回収のためのイベントを企画・運営
・モニタリングする際のアンケートフォームの作成
・アンケートの集計
・一連の流れをまとめたプレスリリース作り

を依頼することにしました。

         

仕事を依頼していかがでしたか?

結論として、依頼して良かった!と思っています。
ワーカーさんはそれぞれの得意分野を生かし、依頼した様々なジャンルの仕事を分担しながら行ってくれました。

         
例えば、モニタリングのための製品受け渡しや返却のイベントでは、参加するお母さん方に製品説明をする時間を作る必要があったので、保育士資格保有者のワーカーさんに託児スペースを設けてもらいました。

                                 

          
また、返却イベントでは、モニタリング参加者が交流できる「座談会」を開いたのですが、ライターとしてインタビュー経験があるワーカーさんに座談会に加わってもらったことで、アンケートにはなかった意見を引き出してもらったのも有り難かったです。

           

また、アンケートフォームの制作も助かりました。
担当したワーカーさんは、移住前にオンラインショップで勤務していた際にパソコン業務をしていた経験を活かして、アンケートフォームを作成してくださいました。子育て中の方でしたので、ママさん目線を踏まえて、どんな質問が含まれていれば、効果的なアンケートになるかも一緒に考えてくれたのも有難かったです。

さらには、プレスリリースがとても大きかったです。
これまではプレスリリースを出すという発想がありませんでしたが、一連のことをプレスリリースにまとめて出してもらったところ、報道さんからの取材や他企業さんからの問い合わせがあるなど、想像以上の大きな反響がありました。

             

依頼した仕事のすべてを完了し、今思うことは?

「このみ会」に仕事依頼したことで、会社として新しい世界が広がり、業務の幅が広がりました。
これまでは社内の意見のみで商品を開発していましたが、「このみ会」への仕事依頼を通して外からの意見がたくさん入り、社内に風穴を開けることができた気がします。

また、「このみ会」に仕事依頼することは、地域に暮らす女性たちのスキルや感性を業務改善につなげるだけでなく、女性が活躍する社会を共に作っていくことにもつながると実感しました。これからも、イチ市内企業として「このみ会」の活動を応援していきたいです。

実は、私も子育てをしていますが、母親は子育て中に疎外感を感じることもあるかと思います。
なので、市民の方にも、移住してもっと仲間を作りたい人にも「このみ会」の存在を知っていただければと思っています。

          

SBS静岡放送で放送されました!★

ヤザキ工業さんのモニタリング一式をワークシェアする様子が取材されました!
どのようにワークシェアしているのか分かりやすくまとめてくださっていますので、こちらからご覧ください。

         

お仕事依頼を“検討中”の事業者の皆様

「どんな仕事なら依頼できるのか?」とお考えの事業者は、令和四年度ワークシェア実績リーフレットをご参考ください。
        

お仕事依頼をしたい事業者の皆様

仕事依頼は、専用フォームからお願いします。