4年前に移住した私が、「農業体験(田植え)イベント」をレポート
記事公開日:2023.6.12
富士市への移住検討者向けに、初となる農業体験イベントが開催され、移住4年目の「このみ会」ワーカーであるライター神野が、県外からの参加者とともに体験・取材をしてきました。写真撮影は、「このみ会」ワーカーの土井さんが行いました。
「農業体験(田植え)イベント」とは
このイベントは富士市役所のシティプロモーション課移住定住推進室が主催したものです。
富士市の魅力の一つである「自然」を体いっぱいに感じてもらい、移住やワーケーション先の候補としてもらうことや、「先輩移住者×移住検討者」の交流を通して富士市への移住のイメージを深めてもらうことを目的に開催されました。
子育て中のファミリーを対象としていて、1回目の今回は「田植え」をしました。7月には、2回目の「トウモロコシ狩り」が予定されています。
田植えの会場は、富士市の東側に位置し、富士山や愛鷹山の麓に広がる田園地帯の一画、「やまたか農場」の田んぼです。朝は見えていた、山頂に少し雪を残した富士山は、残念ながら開始時刻には姿を隠してしまいましたが、5月らしい陽気の中、東京都と神奈川県から2組のご家族が到着しました。
まず、裸足で泥の感触を楽しもう!
オリエンテーションで、市職員から富士市の説明を受けた後、今回の体験会の協力者であり「移住定住応援団」でもある、「やまたか農場」の高橋梓さんから挨拶がありました。
「移住定住応援団」とは、移住の際の困りごとに対し情報やサービスを提供する企業や店舗のことで、「やまたか農場」のような農業関連だけでなく、不動産関連、自動車関連、仕事探し・キャリア相談関連のほか子育て関連など、市内約40事業者の登録があるそうです。市職員から、富士市は地域全体で移住者の方を歓迎していることについて説明がありした。
そして、いよいよ田んぼに入っていきます!!
サンダルを脱ぎ躊躇なく入っていく子どもや、少し緊張した表情の参加者、それぞれのペースで水を張った田んぼに一歩を踏み入れます。
私も体験しましたが、大人の足首ほどの深さの泥は、はじめはひんやりと感じましたが、慣れてくると包み込まれる感触が気持ちよくも感じました。その横で子供たちは、あっという間に動き回り、田んぼの中を跳ぶカエルを追いかけたりタニシを拾ったりと、顔まで泥だらけです。
田植え機の操縦に挑戦!
子供たちが心ゆくまで遊んだ後は、最初に田植え機を使った田植え体験をしました。高橋さんが操縦の仕方を丁寧に教えてくださり、それぞれの家族のパパが田植え機の操縦にチャレンジです!
この田植え機、実はGPSが搭載されていて始まりと終わりの地点を登録すると基本的には真っ直ぐ進んでくれるそうです。
しかし、田植え機初体験のパパたちにとっては、やはりなかなか難しかったようです。真剣な表情で操縦するパパの横で、普段乗ることのできない田植え機に乗れた子どもたちの笑顔が印象的でした。
手植えは想像以上に難しかった!
最後に手植え体験をしました。
スポンジのようにぎっしりと根の張った10センチほどのコシヒカリの苗を2、3本ずつ取り分け、既に田植え機で植えた苗の列に沿って植えていきます。単純作業に見えて、真っ直ぐ植えるという作業は想像以上に難しいものでした。
苗の間隔が広かったり、狭かったり、右に曲がってしまったりという個性豊かな子どもたちの作業も、高橋さんの奥様で元保育士の由香さんがおおらかな笑顔で見守ってくれました。
1100平米の田んぼの田植えが終わり、着替えをして田植え体験は終了しました。
田植えの後は、BBQ交流会
田んぼから移動し、次のお楽しみは、高橋さんのご自宅お庭でのBBQです。
乾杯の後に、コシヒカリとミルキークイーンの炊き立て米の食べ比べをしました。ひと口ほおばった瞬間にお米の甘みが広がります。普段食べているお米とはまるで違う甘さに一同驚きでした。ミルキークイーンはもち米のようなもっちりとした食感が特徴で、コシヒカリとはまた違うまるい甘さを感じました。
親戚の方が近所の山で獲ってきたという鹿肉をはじめ、たくさんのお肉や地場野菜、お隣の富士宮市の名物である富士宮焼きそば、やまたか農場の新茶の冷茶などが振る舞われました。
先輩移住者から移住経験談の発表
実は、私は家族全員(私・夫・子供2人)で田植え体験から参加していました。
夫は、4年前に移住してきた先輩移住者として、市職員からインタビューを受けながら移住経験談を話しました。
「富士市内に公園が多いので、子供と一緒に出掛ける先がたくさんあるほか、交通アクセスがいいので市外に遊びに出やすい」、「移住先を三島市と悩んでいたが、三島市は土地代が富士市の2倍と高いだけでなく、駅前にそもそも土地がなかった。富士市は土地代が安いので、お庭付きのこだわりの家を建てることができた」などの話をしました。
「やまたか農場」高橋さんも、先輩移住者として富士市の魅力をお話しました
13年前に奥様の地元である富士市へ移住された「やまたか農場」高橋梓さんから移住検討者に向けて伝えたいことがあるということでお話がありました。
高橋さんは、横浜市出身。都会の便利さが好きで『横浜から離れるもんか!』とずっと思っていたそうです。しかし、2人目のお子さんが生れたタイミングに、よりよい子育て環境を求めて奥様のご実家のある富士市に移住されました。今となっては、『富士市から離れるもんか!』と思っているそうです。
その理由として、「富士市は人がやさしく、子供たちが真っすぐに健やかに育っていると感じる」、「海も山もあって、少し行けば何でもある。住みやすく子育てしやすい」、「1時間半ほどで実家の横浜にも帰れる交通アクセスの良さがある」などのお話がありました。
富士市で子育てをしている私も、まさにその通りだと感じました。
最後に、参加者の皆さんは感想を発表されました
「初めて手植えをしたが思った以上に大変だった。秋には稲刈り体験もしたい」、「人生初の田植え機体験ができたのが楽しかった」、「泥のムニュムニュが気持ちよかった」「泥遊びが楽しかった。手植えでたくさん苗を植えられた」などのほか、「富士市に初めて来たが、富士市での生活のイメージができたので印象がよくなった。また訪問してみたい」、「移住経験談を聞くことができて、移住検討の参考になった」という声も聞かれました。
食育にも繋がるこのイベントを通して富士市の空気に触れることができ、先輩移住者の生の声を聞くことで、富士市移住後の生活についてイメージを膨らませることができたようです。
今後も、富士市では移住のイベントが開催されます!!
農業体験イベント(田植え)は、「子どもたちを自然の中で自由に遊ばせてあげたい」という想いや、「富士市を身近に感じて欲しい」という想いにあふれた笑顔いっぱいのイベントとなりました。
7月には、2回目として、同じく「やまたか農場」で、トウモロコシ狩り体験が予定されています。実際に富士市に来て、子どもも大人も楽しみながら参加することで、まずは富士市を身近に感じていただければと思います。
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★★☆移住に関するイベントの情報はこちらから☆★★
農業体験(田植え)について、富士市公式Youtubeでも紹介しています。
参加者の方の感想なども見られますので、こちらからご覧ください。
この記事を書いた人
神野(富士このみスタイル ライター)
山梨県出身。令和元年に夫の転勤で富士市に引っ越してきました。
週末は公園に行ったり、子どもと庭でお花や野菜を育てたりと、外で過ごす時間が大好きです。
お問い合わせ・ご相談窓口
富士市役所 総務部
シティプロモーション課 移住定住推進室〒417-8601
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