今回は、2021年に東京から富士市へ移住された田中洋子さんにお話を伺いました。

洋子さんは新潟県のご出身で、ご主人の建蔵さんは神奈川県のご出身です。東京都内で働いておられたお2人でしたが、テレワークや転職を機に、これまでゆかりのなかった土地である富士市に移住されました。

お2人が移住を考えられたきっかけや移住先を富士市に決めた理由、移住後の暮らしなどについてお聞きしています。

どのようなきっかけで、移住しようと思われたんですか?

きっかけは、2020年の2月に静岡県に旅行に行ったことです。

夫が設計の仕事をしている関係で、富士山世界遺産センターの建築を見に行ったんですが、そこから富士山がすごく大きく見えて、驚いたんです。なんだか富士山に守られているような、富士山と共に生活しているような感じがして素敵だなと思って。いつか富士山が見える土地に住めたらいいね。と2人で話しました。

それから1年後くらいに、夫の仕事が一区切り付いて、転職を考え始めた時期があったんですが、その時に旅行で話していたことを思い出して。いつかと思っていたけど今なんじゃないか。転職するなら、生活の拠点を富士山の見える場所に移してみたらどうかと思ったんです。

移住先はどのように決めたのですか?なぜ富士市に決まったのでしょうか?

「富士山が見える土地」ということは決まっていたので、山梨や静岡でいろいろな土地を比較検討しました。ネットで情報を集めたのはもちろん、東京の移住相談センターに行って話を聞いたり、実際に候補地の下見に行ったりもしていました。

そんな中、富士市dayという富士市が企画している移住希望者向けのオンラインイベントがあることを知り、参加してみたんです。そのイベントで、富士市に移住された方の体験談を聞いて、調べるだけでは分からない情報を知ることができました。補助金や移住者向けの取り組みなど、行政のサポートも手厚くて、移住を歓迎されている感じがしましたし、皆さんがとても親切だったのも印象的で。それから富士市に移住したいという思いが強くなりました。

実際に下見もして、富士山が裾野からきれいに見える感じとか、気候が温暖だったり東海道新幹線など交通の便が充実していたりするところもいいなと思い、富士市への移住を決めました。

富士市に移住してから、どのような働き方をされていますか?

たまたまコロナ禍で、会社に在宅勤務が導入されていたこともあり、交渉をしてテレワークで仕事を継続できることになりました。今は、テレワークで働きつつ週に1日ほど東京へ新幹線通勤をしています。移住前は、新幹線通勤に少し不安もあったのですが、実際に通勤してみると、意外と富士市から東京って近いなと感じています。

夫はちょうど転職を考えていた時期だったので、富士市から通える範囲の地元企業を探し、希望に近い会社に転職することができました。

休日の過ごし方を教えてください。

2人ともコーヒーが好きなので、休日はカフェ巡りをして素敵なお店を開拓しています。

富士市は公園も多いので、公園でバトミントンなど運動をするようにもなりました。東京にいる頃は、2人ともアクティブな方ではなかったんですが、富士市は気候が良くて自然も豊かなので、外に出て運動したいという気持ちになります。今年は富士登山に挑戦したいね。と2人で話しているんです。キャンプ場も多いので、これからは休日にアウトドアを楽しむのもいいなと思っています。

実際に富士市で暮らしてみて、いかがですか?

大満足ですね。東京の暮らしと比べて、移住前の方がよかったと思う点も特にないですし。やっぱり毎日、家の窓から富士山が見えるのが嬉しいし、なんだかせかせかしてなくて、ゆったりと暮らせている気がします。

それに富士市は海も山もあるので、海鮮も野菜も美味しいですよね。それが東京と圧倒的に違う点だと思います。

あと富士市に来て驚いたのが、リサイクルステーションが多いこと。とくに古紙のリサイクルが進んでいて、いつでも出せるのも便利ですし、環境にも配慮している街という感じがして、そんなところもいいなと思っています。

移住を考えている方に、どんなメッセージを伝えたいですか?

移住先を決めるときは、「ここに行きたい」と思える魅力が見つかるといいのかなって思います。

私たちは、それが富士山だったんですけど、そういう魅力や理由がある土地を見つけられると、ゆかりのない土地でも、移住できそう!という自信が出るというか。実際に移住してみて、移住って意外とハードルが高くないんだなとも感じました。実行する前は、不安なこともたくさんありましたが、来てみたらなんとかなることも多いですし。

だから、もしいつか移住したいな…と漠然と思っているなら、今でもいいんじゃない?って。都内で賃貸から賃貸へ引っ越す感覚で、気軽に移住してもいいのかなと思います。

この記事を書いた人

加藤(富士このみスタイル ライター)

今回、田中さんにお話しをお聞きしたのは、富士このみスタイルのライターとして活動している加藤です。私自身も、2021年に東京から富士市に移住しました。家の窓から見える富士山を毎日楽しんでいます。

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